「空」って聞いたことはありますか?「空」は仏教の考え方で “本質的な実態がなく、常に変わり続けるもの”

方丈記の冒頭

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」も同じようは考え方です。

 

轟々と音を立てて流れゆく河に水は、一滴として同じ物はない。世の中の人も住まいも同じようなもの

 

また、般若心経には「空即是色(くうそくぜしき)」という言葉が出てきます。

“見え方は自分の心次第”という意味です。私たちの心の動きは目に見えるものに影響します。

例えば1枚の絵があり、その絵は自分が尊敬する方が描いた絵です。この絵には共感し深い感動を得るのではないでしょうか。しかし隣には自分の苦手な人が書いた絵があります。この絵には素直に褒められないのではないでしょうか。そこにある2枚の絵は物質的に同じ絵です。先入観は人の心に大きく影響し感じ方を変えるのです。

以前のブログにも書きましたが、人は感情で行動します。

それはプライベートでもビジネスでも変わりません。

全く同じ商品を売っても、売れる営業マンと売れない営業マンの差は、この感情も一因だと思います。

つまり、「感情をデザイン」することがとても重要です。

営業なら担当者の感情を的確に捉え、その感情に沿った話し方や提案をしなければ成立には繋がりません。みなさんもそうですよね。苦手な人の話や、自分の知りたい話とは全然違う内容の話は、聞いていませんよね。

その人にとって、得意先にとってとても良い提案だとしても感情をデザイン出来なければ聞いてもらえません。

感情をデザインするには、テクニックが必要です。それは、人の感情行動にアンテナを立て続ける事です。

今日から自分の行動やお客様の言動に注意して感情を意識してみてください。そのうち、人の感情が分かるようになりますよ。