ゴルフ人口の減少が止まらない記事を見つけました。
私はゴルフをやりませんので、詳しくは分かりませんがイメージとしてはコストが掛かると思っています。
それを裏付ける記事です。
カメラメーカーのニコンは出荷台数がこの4年間で4分の1に減少。4年前は2400万台だったのが、直近の1年は600万台に落ち込み。売り上げ高はこの4年で4分の3となった。
売れた台数が75%減なのに、売り上げは75%減ではありません。売り上げは25%減に留まっています。数字を単純に見えれば頑張っているように見えますが、この数字はかなり危険です。何故かと言うと、高額商品を売ることで売り上げ高を確保しているからです。
売り上げ台数減で売り上げを確保するにはさらなる高額商品が必要になります。高額商品を買ってくれる人がついてきてくれればいいですが、それには限りがあるからです。
実は、ゴルフクラブもカメラとまったく同じ状況におかれています。
直近のレジャー白書によると、ゴルフ人口はピーク時(バブル時期)の1100万人から550万人。ピーク時から約半分に減っています。加えて、ゴルファーの約53%が60代、70代。いわゆる団塊世代がゴルフ業界を支えているのです。
クラブの出荷本数も年々減少していますが、それを補うためにクラブの単価もじりじりと上がっています。また、エントリー層が手軽に変える低額商品はほとんど作らてません。カメラ業界と同じことがゴルフ業界でもおきています。例えば、20年近く売れ行きナンバーワンを続けているダンロップのゼクシオは、フルセット(14本)で揃えると40万円前後となります。これにシューズとかキャディバッグ、ウエアを加えると50万近くになり、最高級一眼レフのカメラ&レンズとほぼ同じ価格です。
ゴルフはカメラ以上に、プレー人口が減ってくるのは目に見えてます。
現状、国内メーカーは高額商品を作って売り上げ確保を狙うことになりますが、これは椅子のない椅子取りゲームのようなもの。数年後、2020年には団塊世代がゴルフから卒業しはじめると、高額商品を買ってくれる人も確実に減ります。
にも関わらず、今年もほとんどのメーカーが新製品を次々と投入し、椅子取りゲームを繰り広げています。もちろん新商品には低額商品はありません。すべて高額商品ばかり。唯一例外的には、マグレガーが7本セットのエントリーモデルを投入しているくらいです。
マーケットの規模が縮小しても「売り上げ目標を自ら下げられない」という宿命を抱えているクラブメーカーの場合、将来を選択できる方法は2つに絞られてしまいます。
ひとつは、ナイキのようにゴルフクラブ業界からの撤退。もうひとつは縮小ではなく玉砕。縮小したマーケットで生き残れたメーカー以下は、やめるか、それともつぶれるまで頑張る選択を余儀なくされます。もしくは銀行のように生き残るための合併です。
暗い話になってしまいましたが、これがゴルフクラブ業界の偽らざる現状です。ゴルフは他のスポーツとは違った魅力がありますが、参入障壁が高いスポーツです。このまま現状に手をこまねいていたら、ゴルフは乗馬やヨット、クレー射撃のような「普通の人には敷居が高い」スポーツになってしまう可能性が高いでしょう。(ネット調べ)
社会の環境が目まぐるしく変わる時代に適合していく事を感じた話題です。
これからどうなっていくのか先見の明が必要です。
スマイル大事!
今日も1日しあわせでありますように!